FXは勝ち負けが明確に出ます。勝てばお金が増えて嬉しいですし、次にさらに大きな投資をする事ができるため可能性が広がります。一方、負ければお金が減って悲しいですし、投資資金が減少するため不利な状況下でトレードをしなければなりません。これらの違いは想像以上に大きいです。
勝った場合
・お金が増えて次回に大きな資金を使い増やしやすい
・手法が相場に合っているため次も勝ちやすい
・自信が生まれて判断にぶれがなくなる
負けた場合
・お金が減って次回は小さな資金しか使えず増やしにくい
・手法が相場に合っていないため次も負けやすい
・自信がなくなり判断にぶれが生じる
投資家は資金が多いほうが有利である言われており、その通りだと思いますが、それ以上に勝つという事のほうが次回のトレードに生きてくるものが多いと思います。勝つ人は次も勝ちやすくなり、負ける人は次も負けやすくなってしまいます。この特性をまずは押さえて生かしていかなくてはなりません。
勝ち負けの立場はいつでも逆転する?
勝っている人は次も勝ちやすく有利な状態なのですが、気を付けなければならないことは慢心です。トレードで勝つことで自己陶酔してしまい、相場のすべてを当てられる錯覚になる事さえあります。そういう時は気持ちが大きくなり、普段ではしない大ロットのトレードをして自滅してしまいます。
資金が減るので次の投資に回せる額が減少する事と、慢心から冷静に相場が見れなくなっており判断ミスをしやすいです。さらに、次回も大負けするのではと疑心暗鬼になり消極的になってしまいます。これは負けパターンにハマってしまいる状態であり負のスパイラルに落ちていく事になります。
一方、負けている人はお金も減り手法に疑念を持ち、勝つために努力をするようになります。努力度合いで次第に相場にもフィットするトレードが出てくると、お金も増えて自信もだんだんと出てきます。そうなると勝った時の正のスパイラルに突入する事になります。
つまり、勝っている人も負けている人もちょっとしたきっかけで、どちらに転んでいく可能性があるという事です。勝っている人も油断をすれば負のスパイラルに陥る事もありますし、負けている人もずっと負けるわけではなく必ず正のスパイラルに入る時はあります。これを忘れない事です。
勝ち負けの状態を確認して対策を講じる
まずは現状の自分の状態を確認する必要があります。過去と比べて勝率やリスクリワード、資金は増えているのか?などを確認しなければなりません。ヒロセ通商のLION分析ノートを使えば傾向などデータで出るので便利ですが、トレード利益をエクセルでダウンロードしてチェックするのでも良いと思います。
勝っているなら慢心しないでさらに利益を拡大するために、何を気を付けてトレードをしていけば良いか検討し試していく事が良いと思います。理想で言えば、思いついたことやチャレンジしようとする事をメモ書きでも良いので残しておいて、後になって結果はどうなったか検証する事が良いでしょう。
データなどの数字やメモ紙の客観的なものがあれば、妄想やイメージと言った曖昧なものに頼らなくなるため、慢心する余地を少なくすることができます。根拠のない自信をもって無茶苦茶なトレードをしてしまう事を防ぐのに一定の効果はあると思います。
さらに、強く伝えたい事は負けている人であってもチャレンジを続ければ必ず逆転成功する可能性はあることです。負けてしまえばお金も減り心も折れてしまいがちですが、上記に書いたように逆転の余地は十分ありますし、次に生きてくる経験値を得た意味でも価値はあります。
もちろん、時にはスランプと呼ばれる長い時期となるかもしれませんが、諦めたらそこで試合終了となってしまい今まで費やしたお金と労力が無駄になります。FX初心者であれば参加後すぐに退場となるのは一番もったいない例だと思います。相場では生き延びることが最重要でチャンスを伺い続ける事です。
負けたとしてもLION分析ノートなどを使い自己分析し仮説を立ててチャレンジするべきです。必ず希望の光は見えてくるはずです。新型コロナの影響で大相場となり負けた人も少なくないかもしれませんが、年に数回は大相場がありますので次に生かせるように振り返りを行い準備をしておきましょう。今回の経験が倍返しの収益になる可能性もあります。トレーダーにエールを送ります。