先週の金曜日に金融庁で「決済リスクに関する有識者会議」、通称「10倍レバレッジ規制会議」の4回目が開催されました。
これまでの会議では、オブザーバーである金先協会やFX業者、学者の先生などが、金融庁が心配している業者の決済不履行に関するシステマチックリスクがないことを解説して、それに対して参加者全員が理解してきました。現にメンバーの一人からも規制必要なしという言葉も出たことから間違いないでしょう。
しかし、前回の会議でそれが一変しました。まさに、これまでの会議を無視する形で坂 勇一郎 東京合同法律事務所 弁護士が金融庁が出していた通りの筋書きでレバ規制容認発言をし、それに永沢 裕美子 Foster Forum 良質な金融商品を育てる会 事務局長、上柳 敏郎 東京駿河台法律事務所 弁護士が続いて容認発言をしました。
下記、スノーキーさんの動画がわかりやすいです。
特に永沢氏においては、素人で自分も理解していないけど、何となくレバ規制が必要だと感じ始めたなどと、意味不明なことを言い出し、もはや有識者とは言えない発言に会場が唖然となりました。
さすがに、上記3名の言い分は非論理的で感覚で話しているので、勝尾 裕子 学習院大学経済学部 教授や弥永 真生 筑波大学ビジネスサイエンス系 教授が乱暴すぎると釘を刺し、座長の 池尾 和人 立正大学経済学部 教授も規制ありきではないと語りました。
これまでの会議での流れでは、学者さんは理屈と現実のバランスを考慮しながら発言されていますが、弁護士さんは0か100かという極端な話しが多く決済リスクとは関係ない投資者保護観点からFXは悪だと決めつけている印象があります。会議の趣旨は決済リスクなので元々参加するに値しないと思います。さらに、永沢氏はそもそも有識者とは言い難いレベルです。
これは議事録を見てもらえばすぐわかります。金融庁は第1回目の議事録は出しましたがその後出さないことを考えると意図的だなと思います。まさに結論ありきと言われても仕方ないです。これでは形だけで納得感は0ですね。
この有識者会議はあと2回で終わりと言われていて、実質的に次回で結論を出すと言われています。次回は来月開催とのうわさもあるので、それまでに私たち投資家も金融庁に意見を送ったり、こちらのレバ規制反対サイトの署名活動にも参加したり、行動を強めていく必要があります。
今回の会議によって店頭FXがレバレッジ10倍に規制されたり、さらにはバケットショップの禁止という店頭FXの消滅まで追いやられてしまう危険が高いのです。ここは本当に正念場になっています。一人一人声をあげて全力で反対活動を展開しましょう!!
レバレッジ規制改正を考える会特設サイト
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