SBI証券、顧客資金9864万円が流出 偽口座に送金https://t.co/jqb7TYFDRi
— 日本経済新聞 電子版 (@nikkei) September 16, 2020
インターネット証券のSBI証券は16日、顧客の6口座から約9864万円が流出したと発表した。第三者が証券口座に不正にログインし、ゆうちょ銀行と三菱UFJ銀行に作った偽の銀行口座に送金・出金したという。SBI証券は全額を補償する方針。複数の電子決済サービスで銀行預金の流出が相次ぐなか、改めてセキュリティー体制が問われることになりそうだ。
NTTドコモが運営する電子マネー決済サービス「ドコモ口座」からの不正な預金引き出しが相次いでいる問題がありましたが、今回は証券会社から不正に預金が引き出されていたという事です。犯人は証券口座のIDやパスワードなどを何らかの方法で入手して、犯人が指定した出金口座に変更したのち不正出金させたようです。
これまで出金に関しては本人指定の銀行口座のみ受け付けられ、それを変更するにしても本人確認等が必要で大丈夫だろうと思われていましたが、それらが簡単に突破されて1億円近いお金が不正出金されてしまったようです。オンライン上である以上リスクは避けられない状態を認識したほうが良いでしょう。
クラッキング(ハッキング)とセキュリティ対策はいたちごっこで、今の所は証券会社が保全をしてくれるようですが、時間がかかったり不自由を強いられると思います。できることなら、不正利用されないように普段からパスワードをわかりやすい同一のものにしないなどの防衛策も必要でしょう。
さらに、10月26日にはGMOクリック証券でも不正アクセスにより顧客口座から149万円が出金されました。同社では「IDやパスワードの流出は確認されておりません」とあるように、被害者からすると何が原因かわからずパニック状態になることが予想されます。この件については補償の有無が書いていないので取られ損となるかもしれませんね。
不正アクセスによる損失を防ぐのは業者サイドで改善策を検討してもらうのは当然ですが、私たち投資家サイドでもできることはしておくべきでしょう。簡単な事からで、まずは自分の資産状況を把握してどのようなトレードをしていたチェックする事です。案外できてない人も多いです。
それをすることでセキュリティ対策にもなりますし、トレード手法や状況の確認をすることができます。相場に合っているかどうかなどの振り返りは必要ですからね。また、資産状況を正しく把握する事で資金管理やリスク管理を明確に意識する事にも繋がるでしょう。
一つの口座に資金を集中させるのはリスク
1つの口座に資金を集中されることもリスクだと思います。これは口座がフリーズした際のリスク回避策でもありますが、複数に分散しながら活用することが有効だと言えるでしょう。残念ながらこの流れは変えられずに何らかの形で増加していくものだと思われます。自分の身は自分で守るしかありません。