藤井聡太棋聖が木村一基王位に4連勝し王位奪取しました。史上最年少の2冠で八段昇段と異次元の強さを見せつけています。まだ18歳という事もあり神童と言われ敵なし状態であります。強さの秘訣としてAI(人工知能)を使った指し手の練習があると言われています。
囲碁の世界もそうですがAIにより研究が進んでおり、人間では対応できないほど奥の深い打ち方が可能であり、人間では太刀打ちできないレベルまで行っているようです。将棋の世界でも1対1の対局でAIにより多くの道筋をシミュレーションできたほうが有利であり、AIを使ったレバレッジがかかった研究法をしている藤井さんが強いのは頷けます。
相場は1対多数ですが対局は1対1になり、お互いプロとなるとメンタルやその他も高レベルであるため、どこまで相手の打ち筋を潰しながら有利に展開できるかが如実に出るのでしょう。藤井さんが神童で優れた能力の持ち主なのは言うまでもないですが、AIをうまく活用できた点も大きいのではないかと思います。
相場の世界もAI(人工知能)で支配される?
相場の世界でもAIを使ったアプローチは早くからされており、技術の進歩とともに活用範囲も広がっていると思います。しかし、将来的にAIが相場のメインになるかと言えば、私はそうはならないのではないかと思っています。最終的には人間の欲が加入することになるため、機械を使ってもそれは無視できないからです。
自動売買システムでAIを使って運用するものもありますが、最終的に稼働させるかどうかは人間が決めます。損失が大きくなると止めたり、利益が大きくなるとロットを大きくしたり、自らで手を入れたくなるのが人情です。つまり、裁量トレードをしているに変わらない状況となることが多いです。
プロのファンドでさえ資金提供者の顔色を窺い運用することになるため、100%AIを信じた運用は難しいと思います。そして、1対1ではないため影響範囲が複雑化しているため、ロジック通りにはならないことが多いです。最終的には自己判断をしてトレードをしていくしかないでしょう。
まとめ
AIを使った分析などツールとしては有用であるため活用することは良いですが、判断も何もかも任せるのはできないと思います。自分で考えてその範囲で使うという事を心がけましょう。チャートには裁量もAIも何もかもの参加者の動きが凝縮しています。その動き方をリアルタイムに確認し続けることが唯一だと思います。
これはいつの時代でも変わらないことですし、市場の癖なども多少あるとしても株式、商品、為替、債券なども基本ベースは同じだと思います。答えはいつもチャートの中にあります。それを自分でどのように解釈してトレードに生かせるかどうかだけなので、日々のトレードで経験値を積んで頑張っていく事が王道であり、成功の近道だと思います。