以前、夏枯れ相場?8月ドル円相場のアノマリーは?という記事で、8月ドル円は月足で見て4回が陰線、2回が陽線という結果となったとお伝えしました。66%が陰線になった結果ですが、それはファンダメンタルズ的にも理由があることで、そのメカニズムを理解しておくと役立つと思います。
FX経済研究所での水上さんの解説によると、8月は米国債の利金の円転換があるようで2円程度の円高影響があるようです。これは米国債の利息をドルから円に換える際に生じるフローとなり、8月初旬から20日までに行われるものだそうです。もちろん、それ以外の突発的な情報が出ればかき消されますが、基本的なベースがあるのは理解しておきたいですね。
現状では米中対立激化やFRBによる低金利政策により、ドル売り圧力も出ているためドル円への売り圧力はあると思います。しかし、これまでもドル円レンジ相場は強力に続いてきていますので、レンジブレイクをするかどうかの判断は慎重に行い付いた値段についていくことを心がけるのが良いと思います。