チャートは直線的な動きではなくジグザグをしながら形を作っていきます。上図のチャートはそれを直線でわかりやすくしたものです。御覧の通り売り買い膠着して小幅なジグザグを作りつつも、線を引いて考えると上がって、小さく下がってを繰り返しています。
これは1時間足なので上位足なども見比べて判断していく必要がありますが、横ばいから上昇トレンドとなり、ダブルトップを作りかけているので下落かな?と想定していくのが定石でしょう。
では、なぜこのような形状の値動きとなるのか?説明できますでしょうか?上昇トレンドでは上昇→押し目(下落)→押し目(下落)・・・を繰り返していきます。逆に押し目を作らないと上昇相場もないということです。
押し目ができる理由は買い方の利食いと新規売りが入ることで、値段が落ちると安いと思う投資家が現れ再び買いが先行し上昇するというメカニズムです。上昇を指をくわえてみていた人も、安くなったら買ってやろうとなるのです。
この原理を理解しつつ、上昇トレンドでの前回高値を超えると期待感が膨らむため、それを狙って買いを仕掛けるということも定石になると思います。これは下落トレンドの場合も原理は同じであり、そちらのほうが色濃く反映されやすいと思われます。
初心者であれば「なぜ、押し目(戻り)が発生するのか?」を理解して、どうなればトレンドが力強く作られていくのかを見定めていく必要があるでしょう。わかるようになればトレードが楽になると思います。実践でチャートをたくさん眺めつつ現状はどうなのか?を考えてみましょう。