メンタルケアは先手必勝が決めて

人間は感情がある生き物であり、時として理性より感情が行動に強く影響を与えます。それほど感情をコントロールすることは難しい事であると同時に、爆発的なエネルギーを秘めているものであるのです。トレード時には感情が左右されるため、事前に対応策を用意する事が求められます。

感情をコントロールすると言っても、損得を考えてトレードするに当たり欲が出てしまい冷静でいられないのが当たり前です。それを何とかしようとしても無理な話しです。ポイントは欲情しない環境をいかに作れるかです。危険を避ける事こそ何よりも大切です。

具体的にはルール作りであり計画です。いつもお伝えしている事ですが、「想定通り」であれば感情の揺れは少なくて済みます。損切りできなければ逆指値を置いておくだけで、損切りできなくてドキドキしなくて済みます。利食いで焦ってもOCOやトレール注文などを使ったりもできます。

つまり、今まで焦って感情が揺れ動いた時を振り返ってみて、何か自動で代案ができないか?を考えて事前に準備しておく事で軽減できます。勝負の真っただ中であれば誰でも焦りますし、同じような結果になるでしょう。事前準備こそが差別化できる唯一の対策です。

また、勝負所で大ロットで攻める!という時も負けた時の計画はしていますか?それがなければ感情が揺れ動いて冷静な判断ができません。トレードルールに則って優位性が高い相場状況でありリスク管理もある程度できた、今回の勝負で負けても継続可能、など準備したうえで勝負をすれば大きく動揺する事はないでしょう。

もし、それがあったとすると準備不足であり詰める所はあるはずという事です。メンタルケアの要諦は先手必勝でいかに準備ができるかにかかっています。メンタルという精神的なもので掴み所がないように思えますが、実は原因を考えれば具体的に対処可能なのです。

それをうまくコントロールしているのが機関投資家などのプロ集団です。安定的に収益プラスに持っていくために準備を怠らずに、トレードで必要な事を事前に準備しています。トレード単体では負ける事があってもトータルで負けないように組んでいるのです。勝つべくして勝つという事ですね。それに近づけましょう。

参考記事:FXで負けた時の気持ちの切り替え方