一流選手から学ぶ!相場の流儀

一流選手から学ぶ!相場の流儀

「おしえて︕イチロー先⽣」では、⽣徒たちが持つ悩みや質問に対しイチローが回答していくコンテンツです。様々な質問が子供や大人の生徒から出されますが、イチローなりの答えで回答されており為になります。イチローは説明が不要なほど成功した野球選手なので、その生き方や考え方は参考になるでしょう。

また、質問内容と回答が相場に関することとダブって聞こえるのがおもしろいです。例えば、最初の質問「無理をしてでも友達の輪に入るべき?」、回答「入ってみて新発見もあるかもしれないので、入ってみてダメなら抜ける」。これはポジションを取る際の心構えにも聞こえます。

以前私も「チャンスと思えばまずは入ってみる」で解説しましたが、そこに何か興味のある事があれば、リスクを限定しながらやってみることが大切だと思います。試してみて経験を積めて新発見に繋がります。失敗もありますが、それを恐れていては何も手に入りません。

あと、「嫌われるより、無関心になられるほうが嫌だ」は名選手らしいです。嫌われるという事は他人から、違う価値観の持ち主として警戒される事です。それほどインパクト(力)があるとみなされている事です。一方、無関心はそれがなく価値をみなされていないということです。何の進歩もなく平凡と暮らすことに危機感があるのでしょう。

トレーダーとしても「損切りの味は蜜の味」のように、他人のロスカットを狙ったり嫌らしいやり方で利益を取るのが常道です。ロスカットに遭い市場参加者からも意識されずに溶けていく存在でい続けるのは辛い事だと思います。相場においてもインパクトが出せるように努力する必要があるでしょう。

色々と考えて行くと、相場哲学がそのまま人生哲学とリンクする部分もあり興味深いです。世の中の原理原則は1つであり、その中で全ての事象は作用していると考えると、考え方や道理は何にでも通じる事もあるとも思えます。野球選手、投資家、会社員、主婦、学生、なんでも同じで、1つの手段を通じて大きなものに取り組んでいるようなものです。