FX初心者必見!トレンドライン分析法を身に着けよう

チャート上で上昇トレンドなのか?下落トレンドなのか?を簡単に判断する方法としてラインを引く方法があります。初心者でも簡単に実践で活用でき、精度も高いことからお薦めできます。

上図のチャートはドル円日足ですが、コロナショックで2月半ばから暴落となりましたがV字回復となり行って来いとなりました。その後は、下げながらもじりじりと硬直した値動きとなっています。

4月6日からはコロナショックでの材料が織り込まれて、相場としては投資家心理が反映されたもの、つまり、チャートの形で判断されている可能性が高いものと思われます。

4月6日の高値107.983を付けた後は下落していますが、何度か戻り高値を狙いに行こうとするものの、抵抗線の圧力に屈して下落しています。そして、5月11日の大陽線によりブレイクされ上昇トレンドに変換しています。

このようにレジスタンスラインであれば、下落し続ける途中において2つ以上のポイントにラインを引くことで形成され、サポートラインであれば上昇途中において2つ以上のポイントにラインを引くことで形成されます。

トレンドラインを使ったトレードは?

トレンドラインは相場の流れを把握するために活用される場合が多いですが、実際のトレードで活用することもできます。例えば、レジスタンスラインが引けた場合は下落中に反発上昇してきた際に逆張りの売りを仕掛けることができます。

上図の①のようにレジスタンスラインに引付けて売りを仕掛けるのも良いですし、①を確認してからラインを引いた人は②の場面で売りを仕掛けても利益を得ることができるでしょう。逆張りにはなりますが、ラインを上向きにブレイクする地点に損切り設定をしておくことで損小利大のトレンド手法を実践できます。

また、日足だけで考えるのではなく時間足や分足などに落とし込んでいき、レジスタンス地点をタッチ後に反落していく様子を確認してからポジションを取ることで最適化することもできるでしょう。

今回は日足でご紹介していますが、時間足や分足でも同じようなことが当てはまるため試して頂ければと思いますが、日足>時間足>分足の順番でダマシなどが発生しやすくなり注意です。相場の特性で短期ではノイズが入ってしまいやすく、時間がたつと収れんされていくからです。

トレンドラインQ&A

Q1:トレンドラインを引くときはローソク足の実線で考えるのか?ヒゲ部分で考えるのか?どちらのほうが良いのでしょうか?

A1:相場によりけりであり、片方を試しながらその時のチャートで合致しているほうを選びましょう。これは議論がわかれる事であるためどちらがワークするかも同じようにケースバイケースとなっています。

Q2:考え方もトレード方法も移動平均線の考え方と似ていますが、そのような理解でよろしいのでしょうか?

A2:はい。移動平均線も相場のトレンドの流れを把握するためのテクニカル分析であり同じです。どちらも世界中で多くの人が活用していますのでワークしやすいものでお薦めです。

Q3:どうしてレジスタンスやサポートラインを引いてその通りに相場が動くのでしょうか?後付け理論だったらリアルトレード時には役に立たないので教えてください。

A3:相場は活用している人多いほどワークしやすいからです。つまり、トレンドラインを引いて売買判断している人が多いので意識された動きとなります。なので、リアルトレード時にも役立ちます。

Q4:トレンドラインの線を引くときに何回くらい跳ね返っている点を意識すればいいのでしょうか?線は2つあれば引けると思いますが、回数との因果関係はありますか?

A4:跳ね返っている点が多ければ多いほど強い抵抗ラインと意識されているため、できる限り多くの回数跳ね返っているラインは信頼度が上がります。しかし、そう頻繁には出てこないので3回くらいが目安となると思います。

Q5:人によればラインの引き方はアバウトでOKということですが、本当にそうなのでしょうか?それならばあまり意味がないように終えてしまうのですが。。。

A5:チャート上ではデジタル的に寸分違わずラインを引くことは不可能です。事実上、アバウトに引くしかないでしょう。投資家心理にはデジタルで表現しきれないノイズが出てしまうからであり、そういうアソビ部分を考慮しながら余裕あるトレードが求められるでしょう。

Q6:このトレンドラインを使ったトレードだけで利益を出していくことは可能でしょうか?シンプルすぎてなんだか不安に感じてしまいます。

A6:可能です。トレード手法はシンプルなほうが安定した結果を出しやすいです。ただ、ローソク足の値動き分析法や水平線分析法、他テクニカル分析を併用することも可能です。ご自分で試していくしかないと思います。