自分が売ったり買ったりポジションを持った瞬間から逆行して損失が拡大してしまい、誰かが自分を見張っていて相場を逆方向に向かわせているのではないかと悩むことは、初心者あるあるです。
私も相場を始めた時には「誰かに見張られている」と思い、真剣にお祓いに行こうかと思った時もありました(苦笑)。ただ、経験を積んだり他人からの話しを聞いたりして、理屈があることだと理解できるようになりました。
もし、同様のことで悩んでいる人がいれば、これから解説することが改善の一助になると思いますので、しっかりと勉強して実践で試してみると良いと思います。何事も解決策はありますので諦めずに頑張りましょう。
実は他人の養分になっていた!?
結論から言えば、あなたが最適なタイミングと思える時は誰かの利食いが入っている時と重なることが多く、言い方が悪くなって恐縮ですが、実は他人の養分になっていることが多いと思われます。
具体的に言えば、相場は様々な人の思惑により形成されていくものですが、タイミング(フェーズ)によって参加者が異なって参入してきます。
第一波はリスクをとって相場を作っていきたい層(大規模ファンドなど)が買ってきます。次にその動きを察知して第二波の層(中小ファンド等)が追随して買って値を上げてきます。
そして、次に第三波の個人投資家層が買う頃には第一派と二派の一部で利食いの売りを仕掛けてきます。こうなると、個人投資家は買ったものの値段が上がらず、逆に第二波の売りに潰される形で下がってしまいます。
つまり、個人投資家としては買った瞬間に逆行してしまい、逆にそこで溜まっているポジションにロスカットを誘発させるべく、売りつぶしをかけに来て暴落分も取りに行こうとします。
マーケットを作っている大規模ファンドや投機筋はこのようなシナリオをイメージしますし、それに乗っかろうとする中小ファンド勢や専業投資家も多いです。まさに他人の損切りは蜜の味なのです。
タイミングを早める(変えてみる)
では、これらの状況をどのように改善するべきか?ですが、それは背景を理解しイメージしつつ変えてみる事です。まずはいつもよりポジションを取ることを早めてみることが良いと思います。そして、サクッと短時間で利食いをすることです。
第一波に乗ることは難しいと思いますので、第二波として乗れるようにしながら利食いできる所ではしっかりと利益を確定しつつ、逆行して下げてきそうであれば個人のロスカット狙いで暴落売りを狙うことです。
今回は買いの時のイメージですが、売りの時も同じです。多くの人とが同じチャートやインジケータを使っており、特に初心者は同じようなことを考えやすいので狙われやすいです。
これらは理にかなったやり方ですし、プロと呼ばれている人たちは安定的に収益をあげるため、このような事を利用して確実性を上げています。これがFXはギャンブルではなく投資でコントロールできるものである所以なのです。
デイトレなどのスパンでは少々異なることも
先ほどまではスキャルなどの短期の解説になりましたが、もう少し長いデイトレなどでは少し違ってきます。それは単純に相場分析能力の差ということになります。
例えば、買いポジションをもって下がって損切りしてしまったけど、後々に思惑通り上昇して悔しい思いをした。これは逆に引付けが足りない、道中の相場イメージができていない、になります。
改善策としては、テクニカル分析の精度を上げるべく勉強しなおす、決済タイミングを遅らせる(道中イメージを明確化する)などが必要になってくると思います。
まとめ
スキャルなどの短期トレードであれば、ポジションを持った次の瞬間の値動きは重要なので逆行するなら命とりです。今回の内容を踏まえて改善できるように実践で確認していきましょう。
デイトレなどでは逆行しないようにテクニカル分析の精度改善が必要ですが、同時に決済タイミングも重要になります。でなければ、相場概要では見切っていても利益に繋がらないことになってしまいます。