世界最大の投資持株会社であるバークシャー・ハサウェイの筆頭株主であり、同社の会長兼CEOを務めるウォーレン・バフェット氏が米航空株をすべて売却し5兆円以上の損切りをしました。
バフェット氏と言えば「投資の神様」と言われるほどの投資家ですが、コロナ禍による航空業界の状況を先読みできなかったと言えるでしょう。このことについて、バフェット氏も判断ミスと認めています。
彼の手法はバリュー投資と言われるもので、株価が割安とみられるものに積極的に投資をして、株価が上昇したタイミングで売り抜ける方法であり、今後に着目される銘柄が注目されています。
相場の神様でもやはり負ける時がある
今回バフェット氏の損切りを紹介した理由は、相場の神様と言われる人たちでも必ず勝つのではなくて、やはり負けることがあると知ってほしかったです。どれほど分析をしても負ける時はまけて大損します。
そこで重要なことは、負け方や次の行動であり差が出るポイントです。
今回も自らの考える戦略と違えばすぱっと全ての航空銘柄を損切りしました。これには賛否両論あり狂っているという専門家もいるほどですが、彼の戦略に従順である証拠だと言えるでしょう。
そして、過去の経済危機時と同じように世界経済はどこかで復活するので、何が伸びてくるのか検討して仕掛けてくるでしょう。私たちは勝ち負けで彼が資産を増やす事実よりも、負けた時の状況や次の一手に学んでいく必要があります。
勝ち方と負け方はどちらかと言えば、負け方のほうが再現性が高いですし、その前後で注意すべきことは似てきます。であれば、まずは負けを最小にする術を学び実践で使えるようにすることでしょう。
相場では生き残ることが命題です。相場で成功している人ほどそれを身に染みて感じています。どうして生き残れているのか?を意識しながら分析していくこと価値があり面白いと思います。
勝ち方を学びたい、と思う気持ちは当然だと思いますが、初心者であれば正しい負け方を学んで、相場に生き残れる体制を作ることが重要だと思います。生き残ってさえいればビッグウェーブに乗れる時もあるでしょう。