相場格言「セルインメイ(5月売り)」って本当??

相場格言で5月は「Sell in May(セルインメイ)」と呼ばれ、毎年株価が暴落すると警戒する個人投資家は多いようです。ただ、本来の意味としては「5月に株を売って、9月まで戻るな」というものであり5月に暴落が起こりやすいというものではありません

夏場の6~8月は相場が軟調になる事が多く、相場が難しくなるから手を付けるなという先人の知恵とも言えるでしょう。夏場と言えば、機関投資家が長期休暇を取り「夏枯れ相場」となりやすく、方向感がなくなるため難しい相場になりやすいとも言えるでしょう。

実際のドル円チャートで見ると

Sell in May(セルインメイ)は株式市場で言われる格言ですが、リスクオン・オフという意味で考えると為替との関係性もあるでしょう。しかし、上図は2014年からのドル円月足チャートになりますが、ご覧の通り5月に暴落しているという法則は確認できません

昨年の2019年5月は米中貿易摩擦の問題が顕在化して、リスクオフの動きが強まりドル円も下落となりましたが、そのほか毎年の動きを見ても陽線と陰線がランダムに現れているような気もします。過去のデータから見ると特に「Sell in May(セルインメイ)」は意識する必要はないものと考えます。

それよりもコロナショックで実体経済はボロボロですが、それを助けるために金融政策により市中にお金が出回っている影響で、株式市場を中心にバブル状態となっていると感じます。実態を反映していない株価などは弾ける危険性がありますので、そうなれば大きなインパクトを与える動きとなるでしょう。

トレードとしては普段通りにエントリーポイントの選別、利食い決済をあらかじめ決めておくなどの準備をしっかりと整えて挑みましょう。事前準備をしておけば相場に大きな動きが来た際にもあたふたせずに対応しやすくなりますので収益に差がでやすくなるでしょう。

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