FXの操作方法などをデモで学んだけど、どうすれば勝てるようになるのか？何を勉強していけば良いのか？という悩みを持たれている人も多いと思います。国語や算数のように正解があって学校で教えてくれるものであれば良いのですが、FXの場合は自分で学んで勝てるようになる必要があります。

為替が自由化となりFXが解禁となった当時は、株取引の指南書はあったもののFX本は皆無で「英文で相場の世界」みたいなものしかなかった記憶があります。だから、皆はネットにある限られた情報や専門書を頼りにしながら自力でチャートとにらめっこしてスキルを磨いてきました。

経済指標などのファンダメンタルズ情報も今のように充実しておらず、下手をすると海外のリアルタイム情報は電話で確認するみたいな状態でした。今ではFX口座を開けば無料でリアルタイム情報を手軽に得られるので、本当に素晴らしい時代になったと思います。

便利さが故に成長を阻害している！？

チャートやニュース速報の充実もありますが、書店に行けばFX初心者用の指南書もたくさんありますし、ネットでも無料で有益な情報が無数にあります。だから、誰でも無料で有益な情報を得て勉強する事が昔と比べると格段に楽になっていると思います。中には眉唾物もありますが、多くは素晴らしいものだと思います。

ただ、それだからこそ、FX初心者にとっての考える力を奪っているのではないかと感じます。あらゆる切り口から初心者にもわかりやすいコンテンツが提供されていますが、取捨選択に迷いどのように活用して良いかわからない人も見受けられます。自分の理解できる所だけをかいつまんでわかったつもりになっている、という人もおられます。まさに、便利さゆえの弊害という側面もあると感じてきました。

受験勉強でも授業を受けてノートを取って勉強したつもりになっても、実際に問題集が解けなければ意味がないわけです。極論となりますが、FXでも理屈を理解してもトレードで勝てなければ意味がないと言えるでしょう。FXでも自分で問題を解く事から始める勉強法が良いと思います。

とにかく、チャート分析を何度もする

これはポンド円の5分足なので、日足や時間足も参考にしないといけませんが、このチャートを見て今後はどうなると思いますか？上がるか、下がるか、それぞれの上下限とどんな動きをするのかを予測します。パッと見た感じではレンジ相場で上下でレジスタンスが形成されているので、その中での逆張りかレジスタンスブレイクの順張り、もしくは、レジスタンスブレイクと見せかけてのダマシを狙った短期スキャル、など様々なシミュレーションがあると思います。

そして、下記が少し時間を進めたものになります。

上限をブレイクして上昇していく流れとなりました。例えば、このようなシミュレーションを時間が許す限り何度も行っていく事が重要です。過去の適当な時期で検証するのも良いですし、リアルタイムの値動きを追って検証するのも良いでしょう。

例えば、1日の動きとして通勤電車の中で5分足を見て帰宅までにどのような値動きとなるかイメージしてみて、帰宅後に実際にどうなったかを確認してみる事を毎日するのも有効でしょう。デモや少額トレードで試していくとさらに有効だと思います。ちなみに、岡安さんの手法はこれを応用したものでお薦めできます。

これを繰り返す中で生じる疑問を解消してくれるコンテンツを探すのが良いと思います。それこそ解決策はネットでも本でもたくさんありますので、自分で取捨選択していくことができれば学習効率は飛躍的に上がります。実践ありきでそれを伸ばすために学習をする感じですね。

実践ありきでなければ結果は出ない

私たちは経済学者になりたいわけでなく、トレードで稼ぎたいわけですよね。テクニカル分析やファンダメンタルズ分析、その他様々ありますが、結果が出るならそれらが絶対必要というわけではありません。あくまでもツールなだけで直感でも何でも実践で勝てれば、何の問題もないという事です。まずはこれを理解して頂きたいです。

とはいえ、デモ取引からでも開始したとしても安定的に勝つためには、道中にわからないことなどが出てきます。だから、結果的には一通り勉強する事になるでしょう。ただ、アプローチの仕方を間違えば遠回りしてしまうという事です。初心者が最短距離で結果を出すには実践から入ったほうが早いです。正しい努力をして結果を最短で出していきましょう！