FXで結果を出すためには、将来の為替レートを予想して当てていくことも大事ですが、資金管理を行い負けた時にも耐えられる施策をしておくことが大事です。
また、得意な相場が到来して攻めに転じると思っても、肝心の軍資金がなければ大きなロットで勝負することができず悔しい思いをしてしまいます。そのためにも、大切なお金の状況を把握して管理できるようにしておきましょう。
FXはお金がなくなったら終了となります。投資は全てがそうですよね。そういう投資家にとっての死を回避するために、何をしておくべきなのか?を考えるうえで、バルサラの破産確率の考え方は参考になりますので、まだご存知が無い方は参考にしてみてください。
この表はバルサラの破産確率表と呼ばれるものであり、投資家の間ではよく活用されています。上が勝率を表し、左がリスクリワード(損益率)を表しています。つまり、トレード履歴から勝率とリスクリワードを確認して、その数字が交わる点が何%の破産確率になるのかをチェックするものなのです。
勝率とは、10回トレードをして5勝5敗なら50%、7勝3敗なら70%、3勝7敗なら30%などと、勝った回数÷総トレード回数でわかります。リスクリワードとは、勝った時の利益と負けた時の損益の比率の事であり、勝った金額(もしくはpips)÷負けた金額(もしくはpips)となります。10,000円勝って5,000円負ければ2となり、3,000円勝って7,000円負けていれば0.4となります。
これで考えていき、例えば、勝率が60%でリスクリワードが1であれば、破産確率は7.4%ということになります。勝率が50%以上でリスクリワードも1なのにどうして?と思うかもしれませんが、トレードをしていれば1回で大きく負けてしまう危険性もあり、平均値で表現するとこのような数字になるものだと理解しています。
だから、できることであれば赤で囲っているような破産確率は0%になるような戦略を立てて、実践できるようになることが良いでしょう。これは目安ですので、まずはご自身のトレード履歴を確認して現在、自分がどのような状況なのか知りましょう。そして、どうすれば破産確率を低減できるかを考えていきましょう。
バルサラの破産確率が通用しない場合?
バルサラの破産確率表の確度を上げるためには、ある程度のトレード回数が必要になってきます。これは確率論で考えられたものですので、大数の法則にあるように回数が多くなければ精度も上がります。1日だけ検証するのではなく長く検証していくことで精度が上がるというものです。
大数の法則とは、確率論・統計学における基本定理の一つ。極限定理と呼ばれる定理の一種。 たとえばサイコロを振り、出た目を記録することを考える。このような試行を厖大に繰り返せば、出た目の平均が出る目の平均である 3.5 の近傍から外れる確率をいくらでも小さくできる。これは大数の法則から導かれる帰結の典型例である。Wikipedia引用
さらに、想定外で1回のトレードで大きな損失を出してしまうと、バルサラ確率表の効果がなくなりますので、損切りはしっかりとしておく必要はありますね。準備を整えてコツコツとトレードを頑張ることが大事になります。
勝率とリスクリワードを改善するためには?
破産確率を下げるためには勝率とリスクリワードを改善する必要があります。ここで注意したい事は2つのバランスを取りながら改善していく必要があることです。勝率だけ、リスクリワードだけとかですると良い結果に繋がらないので注意です。
理由は片方を改善すると片方にしわ寄せがくる場合があるからです。例えば、勝率を上げるために損切りを深い位置に置くと、勝率は上がりますが、リスクリワードが悪くなってしまいます。9勝1敗であっても1回の損が9勝分を上回ってしまえば意味がないからです。
具体的な改善方法は人の得意不得意に拠りますが、基本的には短期売買では勝率重視、中長期であればリスクリワード重視が取り組みやすいと思います。結果を出している短期トレーダーはドカンと負ける事もありますが、勝率が高くてコツコツと積み重ねます。コツコツドカンもコツコツが上回れば問題ないです。自分のやり方で取り組みやすい方法を考えてみましょう。
プロのやり方を参考にしよう
自分なりの改善方法にチャレンジしたけどどうもわからない場合は、FXで結果を出しているプロのやり方を参考にしましょう。手法から資金管理までバランスよく組み立てているから安定的な利益を出すことができるのです。ぱっと出ではなく長年FXで生き残れる理由はここにあります。
岡安さんのFXオンライン教材であれば手法から資金管理まで一通りの内容が盛り込まれていて、具体的にわからなければサポートを活用して理解を深める事ができると思います。既に購入されている人も再度、そこに着目して勉強してみてください。
また、FX勉強会でも特集を組んでレクチャーしていますので、わからないことがあればメールにてお問い合わせ頂ければ、わかる範囲でお答えしております。まず、相場では生き残ることが重要ですのでしっかりと勉強して身に着けていきましょう。