FXは資金管理が重要である

FXはどれだけ想定内に織り込めるかで成績が変わってくると思います。想定外が多いという事は、それだけその後取れる行動が不利になる場合が高いことになります。一方想定内が多ければ、最適解を導きやすく目標の結果を得るために効率的なトレードをすることができるでしょう。これは全てにおいて言えることなのですが、特に資金管理においては非常に有効であると思います。

トレード手法などであれば、様々な手法を学び最適解を習得していたとしても、相場はいつも100%再現性がある値動きになりません。こんな動きは見たことがない!という動きをするものです。どんな天才的なトレードであっても未来を100%予想する事はできないのです。相場とは相手があるものであり、その相手の動向を自分の都合で変える事はできません。

しかし、自分の行動を変える事はできます。何事にも影響されず自らが行動していけばできるからです。資金管理はまさにそれに当たります。自分でルールを決めて粛々と実行する事で自分が考える最適な対応ができるということです。つまり、プロだろうと初心者だろうと誰にでもできるもので、特に初心者には絶対に押さえておいてほしいものなのです。

目標利益と許容損失額を決めよう

具体的に言えば、まず重要なことは許容損失額の設定です。例えば、生活費ではない余剰資金の100万円内でトレードをする。ポイントとしてはこのお金がなくなっても良いと思える設定額にすることです。これを決めないでいると、感情に振り回されてお金がなくなると追加入金を繰り返し、気が付けばいったいいくら損したのか?わからなくなり、歯止めがかからなくなってしまいます。

次に、いくら利益を狙いに行くか(目標利益)も合わせて考えておいたほうが良いでしょう。これを考えられるようになると、より現実的にトレードをすることができます。専業トレーダーはこの2つが明確なので具体的なトレードをしていくことができます。

ベテラントレーダーは肌感覚としてこのあたりを熟知しており、特に意識なくしてうまく運用する事はできるでしょう。ただ、初心者であれば慣れるまで意識的に行う事が良いと思います。最初は指差し確認をするくらいで、慣れてくれば自然と身に付いていくと思います。

1回のトレードでの許容損失額を決めよう

また、トレード時においても自らを律するためにルールを決めておくほうが楽です。例えば、1回のトレードで総資金の2%以上損失が出れば、その日のトレードは終了することなど、多くのトレーダーが活用している方法でもあります。これは個人差があるので、自分にフィットした数値を設定して試していくことが良いでしょう。

例えば、100万円の資金であれば1回のトレードで2万円までの損失に抑える事になります。1枚であれば2円幅ですし10枚であれば20銭幅になりますよね。これはデイトレやスキャルなどの手法によって異なってくるので自分にあったものを選択しましょう。

応用編では、1か月の目標損失額に行っていないけど目標利益も達成していない場合。本来であれば1回に2%以内で損失を抑える所を、リスクを取って4%にして高リターンを狙いに行く事もできます。これは明確に目標利益と許容損失額が決まっているからであり、自由自在にコントロールしながら展開できるという事なのです。

ローリスク=ハイリターンにする方法とは?

基本的にはローリスクであればローリターン、ハイリスクであればハイリターンと決まっています。これは単純な確率論からの思考となります。ただ、これを永遠に繰り返しているだけでは大きく増えません。もう少し相場を細かく見て鉄板パターンと呼ばれる相場時には大きなロットで勝負をする事でハイリターンを狙いましょう。

鉄板パターンとは勝率が選りすぐって高いもので、通常時のトレードとは違う状態であるものです。つまり、この状態時ではローリスク=ハイリターンを狙える余地があり、成功者はこういう勝負所を活用して安定的に稼いでいるのです。例えば、通常の勝率が6割前後を利幅が少ないが8割前後に伸ばすことができれば、大ロットでトレードすることで利益を伸ばせます。

初心者では見つけることが難しいかもしれませんが、最終的にはローリスク=ハイリターンを狙えるようになるために頑張りましょう。副次効果として、例え1回ずつのトレードで負けたとしても勝負所を握っていれば、メンタルは安定して冷静な判断ができるようになるでしょう。

リスクが怖いと必要以上に感じない

生真面目人に多い傾向なのですが、リスクを余計に意識しすぎて勝負しきれていない人も良くないです。人によりけりですが余剰資金があるのに、低ロットで100円単位の損益でやり取りしている人は大きく増やすこともできません。緊張感も失われてトレードをやる意義が薄れてしまいます。

そのためにも資金管理でリスクを明確にして、許容範囲を確認する事でもう少し大きく勝負ができるようになります。根拠があってのロット数であればリスクコントロールもできるので、それ以上の恐怖を感じる必要もありません。逆に踏み込んで勝負しないといけない場面もあるという事です。

FXでは優位性のある相場では大きく勝負を仕掛ける必要もあります。それを意識するために普段から身の丈にあったある程度のロットも必要になってくるでしょう。要はバランスがとれているか?がポイントになると思います。小さすぎても大きすぎてもダメで、それを図るために事前に資金管理をしておきましょう。

まとめ

最初からあれもこれもルールを決めてしまうと、ガチガチになってトレードができなくなるので、少なくとも上記に挙げたものなどを中心に考えてみるのが良いと思います。そして、実践の中でルールを足したり引いたりしながら試行錯誤してみましょう。

今回ご紹介したものは実践の中で困ってしまう事を具体的に解決するための方法です。個別ではさらに出てくるかもしれませんが、コントロールできるように工夫して自分を律せるようにしましょう。最終的に全て想定内で最適解を導くことができれば、脱初心者として成績も違ってくると思います。当たり前の事を当たり前にする、これが求められます。

FX勉強会では資金管理についても解説しているので、参考にしてみてください。