新型コロナウイルスが突発的に発生して瞬く間に世界中に拡散されました。これまで重症急性呼吸器症候群(SARS)や中東呼吸器症候群(MERS)は発生してきましたが局地的な広がりはなく、今回のパンデミックとは規模感が全く違い社会全体への影響を及ぼしています。さらに、今後もどうなるかわからないまま、各国はロックダウンを断行し経済を止め出ても封じ込みに尽力しています。
ここで疑問になるのが新型ウイルス発生について予想はできなかったのだろうか?だと思います。新型インフルエンザなどウイルスが進化して人類の脅威になるという認識は、専門家の間でも議論になっていましたし、WHOをはじめ各国でも議論になっていたと思います。
マイクロソフトの共同創業者のビルゲイツ氏も4年前には、新型インフルエンザの危険性については警告していたようです。パンデミック絡みの小説や映画なども放映されていたので危険性の意識はあったと思います。
※字幕ボタンを押すと日本語訳が流れます。
ただ、ここまで有識者等でもウイルスの脅威について認識していたにもかかわらず、具体的な行動をせずにアメリカの米疾病対策センター(CDC)ではトランプ大統領により、予算削減を迫られていたりと逆の行動をとっていました。ビルゲイツ氏もワクチン製造工場へ資金と投入すると語っていますが、事が起こる前に対応していれば莫大な利益と名声を得ていたと思います。
この規模になるとビルゲイツ氏と言えども民間人なので、それほどの大きな勝負はできないと思いますが、少なくとも有志を募って行動していれば多くの人を救えたものだと思います。私が無責任に書くのは憚られますが、明確なイメージがあって予想していたなら残念だと素朴に感じます。
予想するだけでは意味がない!
相場でもうんちくだけ語る人がいます。「これからドルは上がるだろう」「ポンドは下がるだろう」など、尤もらしい理屈を並べて予想をする人もいますが、私たちトレーダーは上がる下がるだけでなく、いつ、どのくらい、どのような動きとなっていくのかなど、細かく状況をイメージして、リスク管理をしながら行動していかないといけません。
予想するだけではダメでリスクを背負って行動に移さないと意味がないのです。そのために、例えば「ポンドが下がりそう」と予想したのであれば、いつ、どの値位置で売りを仕掛けて決済はどの値位置でしなければならないかを事前に決めなければなりません。方向性の予想をするのは氷山の一角なのです。
予想をする意義はありますが、それ以上に具体的な戦略を考えて行動に移すほうが難しいです。だから、私たちトレーダーは評論家ではなく実務家としてリスクを取りながら行動をしていく必要があります。「~したら、~できれば」というタラレバという言葉も通用しません。
迷ったらまずは行動を!
迷ったりわからなくなったら静観する、という事が基本ですが、動けなくなるから静観するという受動的な態度ではなく、自発的に静観する事を選択するという意識を持つようにしましょう。迷ったら静観の選択肢を選ぶという事ですね。同じことなのですが意味合いが違ってきます。
さらに、チャンスだと感じるけど自信がない場合は静観する選択肢もありますが、ロットを抑えるなどリスクを抑えながらも参加する事も良いと思います。予想が合っていたけど行動できなかったとなるのは悔しいですし卑屈未練となってしまいます。小さくても良いので参加して結果を出せば自信にも繋がります。
だから、迷ったらどんな形であれ行動する事が大切だと思います。「ほら、言った通りになったでしょ」「そうなると思っていた」と後出しで言う事は、トレーダーとして称賛されたものではないと思います。もし、自分がそれに固執してしまうようであれば注意したほうが良いです。人情としては理解できますが成長は止まっている証拠です。いつでも行動するのでトレーダーです。