今回はメンタルケアについての講義になります。デモではうまくいくけどりあるになると全然勝てなくなってしまうという経験はないでしょうか?それは置かれている環境が全然違うからです。お金がかかっている状態とそうでない状態とでは判断の差が大きく違いします。
人間ですからどうしても欲が出てしまうため、正しい判断ができなくなってしまうのです。人間の行動原理で言うと理性や理屈よりも感情が優位に立ちます。生理的な欲求は理性で抑えられても感情は抑えることは難しいのです。かっとなってしまう時があると思いますが、それはまさにそれです。
つまり、人間として生きている以上、感情とはうまく付き合ってコントロールしないといけません。特に相場ではそれができなければ大きなお金を失うことになります。でも、いったいどのようにして感情をコントロールするのでしょうか?
感情が乱れないように心がける
イライラが溜まって爆発してしまった、というように感情が爆発する際にはこれまで耐えてきたけど理屈ではどうしようもないため爆発することがあります。考えても答えがわかないけど、現状は嫌だという意思表示なのです。なので、イライラが溜まらない状態にすること大事です。
FXであれば自分が建てた戦略通りに結果がいかないことがあります。自分が建てた戦略でうまくいかなくても振り返りを行わないでずっと同じことを繰り返し損失が拡大するとイライラが溜まります。必要なことは結果が思い通りにいかないと振り返りを行い改善していくことなのです。
良いも悪いも変えなければ結果も変わりません。それをないがしろにしているとイライラが溜まります。不思議なことに改善して結果が伴わなくてもイライラ度は低いです。次に何をすべきかわからない状態がまずいのです。もし、何をすべきか思いつかない場合は私に相談してみてください。何かヒントをお伝えできると思います。
許容損失額を決めれない、計画性がない
人間は恐怖を感じるとその場からいち早く逃げたい思いになります。FXでどれだけ損するかわからない思いをすると理屈でなく我先に逃げるという思いからポジションの投げが始まります。 例えばドル円では買っている人が多いことから暴落します。だから、上がるときよりも下がるときのほうが強烈なんです。このことからも売り方で入るほうが有利になります。
さて、この恐怖を回避するためにはきちんと計画を立てておくことです。例えば、1か月で10万円の損失までの許容は認めて30万円を狙いに行こうなど許容損失額を決めるのが大事です。1週間では3万円、1日で6,000円前後などザックリでも良いので目標額を設定することが良いと思います。これを行うことで恐怖や不安が消えて損切りを躊躇なく行いやすくなります。必ずこれは設定してメモ紙を机に貼っておきましょう。
行動を変え続ける
損切りすべきポイントで損切りをせずに相場が戻ってきたから逆に利益になった経験は誰でもあると思います。これを経験してしまうと損切りがおろそかになってしまいがちです。しかし、覚えておいてほしいことはそれは自分の戦術が当たったからではなくて運で勝ったということなんです。
運はコントロールできないので再現性が乏しいです。つまり、自分の意図しない所で勝負し続ける羽目になるため感情をコントロールすることはできないのです。自分からギャンブルトレードに身を追いやっていることと等しいのです。これをまずは冷静に認識してほしいです。
そして、再現性ということでいえば、行動=結果になります。正しい行動が正しい結果となり、悪い行動が悪い結果になります。 最初は悪い行動が何かわからないと思うので仕方ないのですが結果が出ていないならそれは悪い行動といえるでしょう。そういう場合は行動を変えていくしか結果を変える方法はありません。 テクニカル分析や資金管理など自分の戦略を分解して改善できる余地はないのかを検証していき、行動を変えていくべきだと思います。
PDCAサイクルというのがありますが、まさにそれが大事です。仮説を立てて実行し、チェックし、改善するものです。これを運用する中で許容損失額の確認などしていけば明確に現状が把握でき不安や恐怖が薄くなると思います。
いくらなら躊躇なく損切りできますか?
通常、メンタルは形がないものなので計ることはできませんが、FXに限ってはある程度数字化することができます。例えば、あなたの全財産が30万円だったとしてトレードをしている時に30万円の損切りを迫られたらどうでしょうか?絶望の淵で正気でいられないかもしれません。
これが1,000円の損切りだったらどうでしょうか?このくらいなら仕方がないと感じるかもしれませんね。これは例えなので個人差がありますが、こうやって自分にストレスがかかる金額はいくらなのかを計ってみてください。それがコントロールすべきメンタルということになります。
先の例によって30万円の資金量で1万円の損切りなら躊躇なくできて、それ以上になると少しストレスがかかるというなら、1万円以内に損切りが履行できるように調整していくことが重要です。1万通貨であれば1円(100pips)が目安となるでしょう。1万通貨でトレードをするのも良いですし1,000通貨を分散していくのも良いでしょう。金額は人によって違うのでその辺りはご自身で試してみてください。
■1万通貨トレード時
1,000円以内の損切りなら可能 ⇒ 0.1円(10pips)
5,000円以内の損切りなら可能 ⇒ 0.5円(50pips)
1万円以内の損切りなら可能 ⇒ 1円(100pips)
3万円以内の損切りなら可能 ⇒ 3円(300pips)
10万円以内の損切りなら可能 ⇒ 10円(1,000pips)
5万通貨、10万通貨などでも同様に計算して許容損切り額を出してみましょう。あらかじめこのルールが出来ていればストレスはかなり低減されるでしょう。そして、何をすべきかもわかってくると思います。FXにおけるメンタルケアとは精神論ではなく具体的なものです。自身でシミュレーションをして実践で試していきましょう。
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